京都英検スクール予備校
2026/10/22
医学部入試で覚えておくべき英語
1. 入試における「Palliative Care」の重要度
医学部入試の英語長文において、Palliative Care(緩和ケア)は「生命倫理(Bioethics)」や「インフォームドコンセント」と並ぶ超・最頻出テーマの一つです。
国公立大学の記述問題(和訳・要約・自由英作文)から私立医学部の速読長文まで幅広く出題されますが、多くの受験生が単に「緩和ケア=痛みを和らげる治療」という表面的な意味だけで通り過ぎてしまい、下線部訳や要約問題で「本質的な文脈を捉えきれていない」として減点されています。
まずは基本語彙と、その裏にある「医療思想の転換」を理解しましょう。
2. 覚えておくべき関連語彙
| 英単語 / 熟語 | 意味・ニュアンス |
| Palliative Care | 緩和ケア、ターミナルケア(終末期医療) |
| Palliate | (病気・痛みを)和らげる、一時的に和らげる(対症療法を行う) |
| Cure vs. Care | 治癒(完治を目指す医療) vs. ケア(QOL向上を目指す医療) |
| QOL (Quality of Life) | 生活の質、生命の質 |
| Symptom Management | 症状管理(身体的・精神的苦痛の緩和) |
| Hospice | ホスピス(緩和ケアに特化した施設・医療体制) |
3. プロが教える!背景知識と文脈の捉え方
「Cure(治療)」から「Care(QOL向上)」への価値観のシフト
従来の西洋医学は、病気を根本から叩く「Cure(完治)」が命題でした。しかし、超高齢化社会やがん治療の進展に伴い、「たとえ病気が完治しなくても、患者が自分らしく苦痛なく生きるための『Care』」の重要性が叫ばれるようになりました。
入試長文で Palliative Care が登場する場合、単なる痛みのコントロールにとどまらず、以下の3つの側面(全人的苦痛:Total Pain)を和らげる取り組みとして描かれます。
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身体的苦痛: 痛みの管理や症状緩和(Symptom management)
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精神的・社会的苦痛: 死への恐怖、家族や経済的な不安へのサポート
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スピリチュアルな苦痛: 「なぜ自分がこんな目に…」という人生の意義に対する葛藤
文脈において 「Cureの限界を認め、Careへと医療の軸足を移す場面」 でこの単語が使われていることを意識できるかが、文章全体のロジックを見抜くカギとなります。
4. 記述・和訳問題で差がつく「プロの添削テクニック」
💡 減点される訳 vs 満点をもらえる訳
例文(入試頻出パターン):
"Palliative care should not be regarded as a last resort when aggressive treatment fails, but rather as an essential component of comprehensive patient care."
❌ 惜しい訳(受験生にありがちな直訳)
「緩和ケアは、積極的な治療が失敗したときの最後の手段と見なされるべきではなく、むしろ包括的な患者ケアの不可欠な要素と見なされるべきである。」
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プロ講師のチェックポイント:
意味は通じますが、
aggressive treatment(直訳:攻撃的な治療)をそのまますると不自然です。医学英語におけるaggressive treatmentは「(がんの抗がん剤治療や手術など)完治を目指して徹底的に行う根治的治療」を意味します。
⭕ 満点答案(医学部採点官に響く訳)
「緩和ケアとは、根治を目指す積極的治療が奏功しなかった際の『最終手段』と捉えるべきではなく、患者に対する包括的医療の不可欠な一環として捉えるべきものである。」
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解説のコツ:
対比構造(
not A but B)を明確にし、医療用語としての文脈に合った訳語(aggressive treatment= 根治的治療 / 積極的治療)を選択することで、「医療テーマを正しく深く理解して読んでいる」という強いアピールになり、記述問題で満点が狙えます。
当校の「医学部 専門マンツーマン英語コース」では、指導歴20年以上のプロ講師が、単なる和訳にとどまらない「医療背景の解説」と「減点されないマンツーマン記述添削」を徹底指導しています。